街道を活かしたまちづくりフォーラム 〜歩いて楽しむために〜
 羽州街道と奥州街道の追分の町として知られる福島県桑折町で、まちづくりフォーラムが平成20年3月2日に開催され、町内外から350名が参加しました。羽州街道交流会からも何人かの会員が"街道仲間"として参加し、桑折のまちづくりエネルギーをたっぷりと味わってきました。そのときの模様をご紹介します。

 午前中は「桑折町のまちづくりへの取り組み」と題したフォーラムを開催。以前から取り組んでいる「桑折地区歩いて楽しめる地域づくり懇談会」の活動報告と、東北大学の「仙台都市デザイン研究会」所属の学生2名から、桑折のまちに関する調査報告が行われました。
 そのうちの地域づくり懇談会は"町並み部会(羽根田八千代部会長)""賑わい創出部会(藤倉実部会長)""桑折学部会(川名静子部会長)"と3部会からなり、それぞれの部会長が活動報告。これからのまちづくりの取り組み計画などを熱く語り、一人でも多くの町民が活動に参加してくれるよう、ステージから誘い掛けました。

 昼食は町内の女性団体からなる「女団連」の皆さん60名が用意した、桑折さんちのだんご汁とおにぎり、漬物のセットが振舞われ、「桑折の食発信」を実際に味わってもらい、好評を博していました。
 昼食をはさんでメーン会場では「ポスターセッション・パネル展示」に加え、地域づくり懇談会で調査しているテーマに沿った人気投票も行われました。

 午後からはパネルディスカッション「今、何故"街道"なのか? 『街道から見出す桑折のまちづくりの展開』」を開催。基調講演を東京工業大学名誉教授で、日本風景街道戦略会議副委員長でもある中村良夫氏が「桑折町における街道を活かしたまちづくり」と題して行いました。
 続いてステージには街道を使って活動をしている団体代表や、道路管理者でもある行政機関の代表者が登壇し、自分たちの経験から街道や宿場を使った活動例や桑折のまちづくりに対するアドバイスを行い、桑折への熱いエールを送りました。羽州街道交流会からは地元の渋谷浩一幹事、宮城県七ヶ宿町の梅津輝雄代表幹事、山形県高畠町の島津憲一幹事が参加しました。
 梅津さんは(七ヶ宿町長)は「桑折と七ヶ宿は羽州街道でつながった町どうし。手を携えて持続ある活動を行いたい。最近、七ヶ宿でもヒメホタルの群生地が確認された。以前からホタルの里として観察会を行っている高畠町の二井宿、桑折とともに"街道ホタル"の取り組みを行いたい」と発言しました。
 島津さんは「高畠町では食に対する取り組みが大変盛んです。私自身も安全な食に関する関心が高く、昨年は『こおり食の発見シンポジウム』に講師として参加し、「食文化の創造」と題してお話しました」。
参加者に配布した『伊達往還・御城米のみち』マップを示して、「皆さんの手元にあるこのマップは桑折と、七ヶ宿、高畠のつながりを伊達氏と御城米という視点から表しています。この地域は歴史の上ですでにしっかりとつながっていました。これを交流や地域づくりに使わない手はありません」とアピールしました。
 渋谷さんは「私たちが羽州街道と付き合い始めたのは、桑折から山形、秋田青森の油川と訪ね歩くツアーからでした。羽州街道交流会などで七ヶ宿や高畠のかたがたと知り合い、街道や宿場を使ったまちづくりを考えるようになったわけです。「食」や「ホタル」という新たな切り口も加え、桑折のまちづくりを進めて行きたい」と決意を表しました。

 最後に「桑折地区歩いて楽しめるまちづくり宣言」を採択し、盛んな拍手のなか閉会。参加した町民から「自分もどれかの部会に入り、一緒に動いてみようかな」という声が聞こえてきたり、仙台市から参加したという50歳代の会社員からは「桑折の女性パワーには圧倒された。今後の活動が楽しみだ」という話を聞くことができました。

 

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