羽州街道の宿場紹介コーナー

@桑折宿 (福島県伊達郡桑折町)

 桑折は奥州街道と羽州街道の追分として栄えた宿場でした。参勤交代のため羽州街道を使う13大名と、奥州街道を使う5大名が通るほか、関東方面や福島各地から、出羽三山詣でに向かう行者たちが利用する宿場でもありました。桑折は徳川の時代、ほとんどを幕府の天領として過ごしましたが、もともとは伊達の領地で、伊達家発祥の地としても知られ、町内には14代伊達稙宗によって築城された西山城跡が残されています。
 この追分に平成18年12月、奥州・羽州街道の分岐点をあらわす「追分公園」が作られました。追分を復元したいという地元・追分地区の方々の長い間の熱意に、自治体が協力して実現したもので、昔の絵図に基いて忠実に復元され、往時を偲ぶことができるようになりました。

 このような活動に対して、平成19年11月、国土交通大臣より「手づくり故郷賞」が与えられました。地元の方々の熱意と、東北の二大街道の追分を後世へ顕彰しようと、大切に維持管理していることに対しての受賞です。
また、桑折は文化的なことが盛んな町でした。松尾芭蕉追善句会を催すなど俳諧が盛んで、陸奥と出羽の文化交流をうかがわせてくれます。

 町には盛んな俳諧を伝えてくれるものが残されています。江戸時代中期(安永8年・1779年)、この追分に建てられた句碑で、碑には
「夕暮れに心の通う柳かな」と彫られています。その句碑と、「右 奥州仙台道」「左 羽州最上道」と彫られた寶永5年・1708年の道標がこの場所に再び立てられました。 復元された追分の景観から、街道を巡った人々がたくさん訪れ、古の道の遥かなる郷愁と静かなる感動を感じ取ってください。 (桑折町・渋谷浩一)


羽州街道の主な宿場
福島県 桑折 / 小坂
宮城県 上戸沢 / 下戸沢 / 渡瀬 / 関 / 滑津 / 峠田 / 湯原 / 干蒲(間宿)
山形県 金山(間宿) / 楢下 / 上山 / 黒沢(間宿) / 松原(間宿) / 山形 / 天童 / 六田(間宿) / 宮崎(間宿) / 楯岡
本飯田・土生田 / 尾花沢 / 名木沢 / 舟形 / 新庄 / 金山 / 及位
秋田県 院内 / 湯沢 / 岩崎 / 横手 / 金沢 / 六郷 / 大曲・花館 / 神宮寺・北楢岡 / 刈和野 / 上淀川・境 / 和田・戸島
久保田 / 土崎 / 大久保・下虻川 / 大川・一日市 / 鹿渡 / 森岡(森岳) / 豊岡 / 鶴形 / 飛根(富根) / 荷上場
小繋 / 今泉 /前山 / 坊沢 / 綴子 / 川口 / 大館 / 釈迦内 / 白沢
青森県 碇ヶ関 / 大鰐 / 弘前 / 藤崎 / 浪岡 / 新城 / 油川

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