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宿場ルート

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秋田県横手市

【岩崎宿】
 皆瀬川にして面して要害の地となっていた岩崎宿は、戦国時代に横手城の城主小野寺家の一族である岩崎氏が支配したが、文禄4年(1595)、最上家の家臣楯岡満茂の侵攻で落城し、最上家の支配となった。江戸時代に入ると久保田藩に属し、岩崎は交通の要衝としての重要性から、皆瀬川には御船奉行と給人が置かれ、雄勝八郷を束ねる藩直轄の郡奉行所が設置された。一方、湯沢所預である佐竹南家領でもあり、支配権を巡って両者で軋轢が繰り返された。慶応4年(1868)になると、久保田藩の支藩である岩崎藩が置かれるようになり、現在の千年公園の場所に陣屋が築かれた。明治維新後に廃藩置県となり、岩崎県となったが、2年後に秋田県に併合された。
 岩崎の旧街道の沿い街並みは黒塀や木造家屋、蔵が多く、石孫本店などの醸造元も数軒あり、懐かしさの残る佇まいである。町の中心部には岩崎八幡神社が鎮座し、鎮守の森として地域の歴史を見守ってきている。
また、特徴的な景観として岩崎八幡神社境内の水神社に藁作りの巨大な人形が鎮座している。この人形は「鹿島様」と呼ばれ、疫病や悪者など、地域の人々に悪影響を及ぼすものを地域の中に入れないように地域を見守る人形道祖神で、鎧を着け、剣を携えた姿は、武神(いくさがみ)を象徴していると言われており、岩崎には他に2体祀られている。地域では、春と秋の2回「鹿島祭り」と称して、造り替えの行事が行われている。周辺マップ (金山町・西田 徹)


←落ち着いた雰囲気の岩崎の街道界隈


←岩崎八幡神社


←水神社内の鹿島様


←渡船場のあった皆瀬川、背後の巨木が聳える岩崎八幡神社(千年公園)

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