山形県東根市
【宮崎宿】
六田宿を北に進み、白水川を渡ると宮崎宿となる。六田宿と宮崎宿は天童宿・楯岡宿間の宿駅で、まったくの農村を駅馬として用いられていた。1ヶ月のうち六田宿が1日から20日まで、宮崎宿が21日から晦日までの人馬継立てにあたった。宮崎宿の沿道に当時を偲ぶものは残っていないが、宮崎宿の東側には東根城、西側には長瀞城が築かれていた。周辺マップ (金山町・西田 徹)
←東根城跡に聳える「東根の大ケヤキ」
東根城は、JR東根駅から南東へ約2kmの東根小学校一帯が城跡であり、小学校の敷地には国指定特別記念物の樹齢1500年以上と言われている「東根の大ケヤキ」が聳えている。東根城は南北朝時代の正平2年(1347年)に築城され、江戸時代には幕府領となり、東根陣屋が置かれていた。大ケヤキ周辺の町並みには、のんびり歩いて散策できる「歴史のみち」が整備されている。
←宮崎宿の街道界隈
←長瀞城跡
長瀞城は、JR東根駅から北西へ約1.6km、碁盤目のように町割りされた典型的な陣屋町であった長瀞集落の中央に長瀞城跡がある。建長年間(1249〜56)に西根氏によって創建され、幾多の領主の変遷を経て、寛文11年(1671年)に幕府の陣屋が置かれ、寛政10年(1798年)に米津氏による長瀞藩が置かれ、明治維新まで続いた。
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