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羽州街道と宿場concept


宿場ルート

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山形県尾花沢市

【名木沢宿】
 難所の猿羽峠を控える名木沢宿は、佐竹氏が特に力を入れた宿場であった。本陣、問屋、名主、番所などすべての重役を担ったのが、今でも親方様で通ずる国分織部家であった。
 人馬の継ぎ立てが繁忙になると、分家国分忠左衛門に問屋の仕事が一部移管され、脇本陣は矢作藤兵衛が務め、新庄藩主戸沢家の休泊に利用された。街道を通る商人や一般の旅行者が増えると、名木沢宿には茶店や旅籠屋もできて大いに賑わったという。国分織部家の本陣は石垣がめぐらされ大層な屋敷であったが火災のためすべてを焼失してしまった。
 また、旧道と国道13号の交差点付近に名木沢の地名の由来となった一本杉が聳えたっており、地域の歴史保存会の看板には、「一本杉の由来 今からおよそ1500年前、第15代応神天皇の第二皇子、大山守の命が王位継承に関し謀反をおこして追われる身となり、北へ向かって逃れてきたが、新庄の関屋で追討使に捕われ処刑された。大山守の命は覚悟なされ『我が身を七刀に切って都に似た土地に葬ってくれ』と遺言を残した。ところが、追討使が誤って王子の身を八つに切ってしまった。七つの身はそれぞれ新庄近在に七所明神として祀られているが、残りの一片を最上川をさかのぼり国越えをしてここ、六角壇に投げ捨てられたとされている。そして、一本杉を植えて追討使は立ち去ったと伝えられている。
 つまり、この一本杉が名木沢七所神社の元宮である。そんなところから当地を投げ沢と呼んでいたと云う。一本杉はその名の如く幹は途中から七本の枝が栄え大きく聳え立ち、威厳を誇っている。また、この杉は神代杉とも云われ、神の木として崇められ枝一本でも切れば罰があたると言い伝えられている。周辺マップ (金山町・西田 徹)


←右手の石塀の屋敷が本陣国分織部家


←往時の風情が偲ばれる旧国道(街道)界隈


←名木沢の一本杉(国道13号と旧国道13号の交差点付近)

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